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2006-10-22

「約束の場所」の歌詞について改めて考えて見ます

ここのところの盗作騒動のせいで、昨日は一日で1500人近くの方にこのブログにアクセスしていただきました。ありがとうございますm(__)m。この問題についての記事を読んだ後は、ついでに「楽語.com」にでもアクセスしてくださいw(ちゃっかり宣伝) ちなみに、実は相乗効果で楽語.comのアクセス数も伸びています。こんなときになんですが、ブログの面白さを改めて実感しています。 

さて、書きたいことはそんなことじゃなくて、改めて「約束の場所」の歌詞について考えてみようかなと。これより歌詞を引用しますが、全体の歌詞はこちらをご覧ください。

槇原さんの詩で特徴あることといえば、その曲での「言いたいこと」を、別の特徴のある何かに比喩する(それがとても面白い比喩である)ことです。たとえば、「Hungry Spider」では、自分が蜘蛛・好きな人が蝶で、恋の様子を蜘蛛の巣にかかる蝶に例えた物語的な詩です。「世界に一つだけの花」にしても核心となるメッセージは「No.1よりOnly One」なのですが、それをわかりやすくするために「世界に一つだけの花」という象徴的な言葉を用いています。

つまり、槇原さんが伝えたいメッセージというのは、そこらじゅうに転がっている、言ってみればありきたりで当たり前すぎるメッセージなのです。それをそのまま詩にしてしまえば、ただの説教ソング。でも、それを「比喩」という方法で上手く表現するのが槇原さんのすごいところです。

今回の曲の場合、「約束の場所」というタイトルがその比喩ですよね。でも「約束の場所」って何なの?…そこまで行き着くまでの課程を解読してみたいと思います。

未来は待ってくれていた
夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない

この詩でわかることは何でしょうか。「未来」・「夢」・「時間」が擬人化されているということです。「未来が待つ」、とか「夢は裏切る」、「時間は裏切る」という文は普通に考えれば意味がおかしいですよね。この部分から、この詩の中心は「擬人化・擬人法」という比喩を使っていることがわかります。

その二つがちょうど交わる場所に心が望む未来がある

”ちょうど交わる場所”とはなんなのか? これは、(擬人化された)「夢」と「時間」が出会うということ。「夢」と「時間」が”出会う”とは、つまり「夢がかなう」という意味。そして、”出会う”からには、出会う場所がある。そこの名前は「約束の場所」。

夢も(時間と)約束してる。時間も(夢と)約束をしてる。どっちかがすっぽかして待ち合わせの時間にこない、なんてことは絶対ない。夢も時間も大切にすれば必ず出会う。

”夢はかないますよ~だから、「夢を見続けて」・「時間もかけて」がんばって”ではあまりにストレートすぎるから、こういっているわけです。でも、このメッセージこそ、この曲の核心だと思います。

ここまで考えてみると、偶然そうなったのか、盗作なのかぜんぜんわからなくなってきましたね~。ただ、槇原さんなら「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」くらいの比喩をおもいつくと思うんですよねーファンの一人としてのカンと見解です。この曲をはじめて聴いたときに、槇原さんの詩としての違和感がまったくなかったからです。

でも、本当に盗作だとしたら謝らなきゃだめですよね。真実を教えてください。

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マッキー」カテゴリの記事

コメント

槙原氏にその比喩が思いつくかどうかについては、いささか懐疑的である。
今までの氏の比喩は、あくまでも動物を人にたとえたりといった飛躍的な比喩でないからだ。せいぜい絵本やキャラクターの世界での擬人化の域を出てないだろう。
時空間や人の感情、概念を擬人化するというのは、松本氏ならではの手法であると感じられる。

投稿: hs | 2006-10-22 08:08

はじめまして
確かに、槇原氏が思いついた言葉なのかもしれない。しかし、その思い付きの根源に、松本氏が999作中のほかに、テレビ・ラジオ・雑誌というメディアで発信し続けているものが記憶に残っている場合はどうでしょう?
1998年に上映された、999のエターナルファンタジーという映画の中でも語られているし、宣伝ポスターにも記載されているし、テレビでの予告でも言われていました。
松本氏が語った番組とは、主に、宇宙開発関係の特集番組などでのことなので、そういったものに興味のない人は、まったく聞き覚えのないフレーズとなってしまいます。そのせいで、多くの槇原ファンなどが「そんなフレーズ知らない!」との大合唱になるのでしょうが、宇宙飛行士であった毛利守さんともよく一緒に出られて、話のなかに良く出てくる言葉です。
それが記憶のどこかにあって、ぽっかりとでてきたってことは考えられませんか?確かに、松本氏が「皆が知っている」と言い切るにはいい過ぎとも思いますが、どこかで被るかもしれないのですから、クリエイターなら、その程度の情報を仕入れられなければ、クリエイターたりえないと思います。
歌詞であればJASRACで保護され、漫画家のフレーズであればありきたりだの作詞者であれば、思いつくだのと言われて罵倒されると言うのは悲しい限りです。

投稿: 更待月 | 2006-10-22 09:29

>hsさん
はじめまして。なるほど。私も松本零士氏の作品について全くしらないので、槇原さん側からしか事を観察できていないことをお許しください。

槇原さんの新しい歌(歌詞)を聞くと、いつも槇原さんの以前作った曲にリンクするような感覚があります。この「約束の場所」を聞いたときは、「明けない夜が来ることはない」にリンクしていると思いました。歌詞はこちら↓
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A01178
なぜ、と言われると、本当にカンとしかいいようがないのですが、今考えてみると「光」の擬人化と、この曲では直接「夢」という言葉は出てきませんが、「明けない夜はない」=「希望」、のようなものだと思うのでです。その”リンク”を感じたから「この曲をはじめて聴いたときに、槇原さんの詩としての違和感がまったくなかったからです。」と書きました。

投稿: 龍登 | 2006-10-22 10:07

>更待月さん
はじめまして。書いてくださった問題については、実は次の投稿の時に取り上げようと思っていた問題です。私も同じクリエイターとして思うのは、「記憶のどこかにあって、ぽっかりとでてきたってこと」は大いにあり得ると思います。直接的に知らなくても、間接的に誰かが言っていた・・・とかもあるでしょうし。

だから、盗作とか偶然とかそんなことはどうでもよくて、まずは「ごめんなさい」が必要だったと思います。

>漫画家のフレーズであればありきたりだの作詞者であれば、思いつくだのと言われて罵倒される

そういうつもりは全くありませんでした。そう感じさせてしまったとすれば申し訳ありません。私は松本零士氏の作品を全く知らない槇原ファンですが、なるべくどちらに肩入れするつもりもなく客観的にみたいと思っています。これは自身のクリエイターのプライドとしてです。

漫画家だから著作権がふみにじられていいなんて絶対思いません。何においても創作する、生み出すつらさは私もよくわかっています。ただ、この著作権(盗作)に関するいざこざは、訴える側も訴えられる側ももっと冷静になるべきだと思っています。そこの私の見解は、この一つ前の記事でみてください。
http://tatsuto.way-nifty.com/blog/2006/10/post_1646.html

投稿: 龍登 | 2006-10-22 10:15

この騒動における槇原氏側の誠意の無い対応には怒りを禁じ得ませんでした。また、槇原支持者の破綻した論理を無理矢理展開する態度も然り。龍登さんはちゃんとプライドをお持ちの方のようですね。
私は松本氏の件のフレーズは今回初めて知りましたが、以下の対談(2004年ころの愛媛県知事との対談です)
http://www.pref.ehime.jp/guide/ehimail/vol12/taidan.html
を読むと、氏のこのフレーズにこめた思い、オリジナリティへのこだわりが強く感じられ、怒りは当然と思えます。

投稿: だんきち | 2006-11-10 17:54

だんきちさん、コメントありがとうございます。
私としては、私も何かを創作する人間のはしくれとして、松本氏の気持ちも槇原さんの気持ちも理解できます。
今回の問題は特に「メディアでの取り上げられ方」にある、と今は思っています。特にYahoo!のニュースや、その告発をした雑誌(だっけ?)だけを読んでを鵜呑みにして、感情的になっていては議論にもなりませんよね。Yahoo!の投票だってあんなことをして全く意味ないなと腹立たしく思いました。
槇原さんも松本さんに文句を言う前に、メディア側に文句言ったほうがいいような気がしますね。ただ、それは一番難しいことをすることになりますけれど(その行動をまたメディアに取り上げられることになるから)

投稿: 龍登 | 2006-11-11 00:40

この問題、松本さんなどこの世に居無いと思ってアルフィーさんから訴えられたと思えば簡単です。
 サビ部分ですが...
 約束された場所が(偶然です よくある言葉です)
 二人のユートピア(2番なので偶然です)
 未来は決して君を裏切らない(ジャケットは未来は夢を裏切らない なので違います)
galaxy express999 galaxy express999 (五月蝿いです)

これをコメントの証明と合わせれば...

投稿: でも音楽好きなので槇原さん支持 | 2006-11-13 19:10

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