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2008-12-14

まちがってH

だいしホールにて、What's Music?Vol.7〜私の考える音楽・・・清水研作と仲間たち〜ネマニャ・ラドゥロヴィッチ&ロールファヴル=カーン デュオ・リサイタルが行われました。

ネマニャ・ラドゥロヴィッチというユーゴスラビア1985年生まれのヴァイオリニストの、ものすごい演奏でした。だいしホールはすごくこじんまりとした良 いホールなのですが、「日本でこのような小さなホールでは今後一切演奏しない(できない)だろう(金銭的な面で)」というくらい、有名な演奏家(100年 に1度の逸材だそうで、先生ごり押し)のコンサートでした。

だいしホールWebサイトに掲載されている先生の言葉を借りると、
「テクニックが素晴らしいとか音楽的だとか、そんなレベルの演奏家ではない。長身に長髪を振り乱し、音楽の中に入り込んで無心で演奏するその姿は美 しく、まさに音楽の神様の化身だ。・・・(中略)・・・今や彼の演奏は、主に大ホールでしか聴くことができず、このようなサロンの雰囲気で、身近に至極の 演奏を味わうことができる貴重な機会を、私は純粋に喜びたい。」

こういう”宣伝文句”が、まったく宣伝文句ではない、この言葉通りの演奏会でした。ヴァイオリンとは思えない音色の豊かさと響きと、音量のダイナミクスで圧倒され、曲が終わる度、唸るしかできない・・・そんな感じです。

また、観客と演奏者の距離が「サロン」という言葉が大変適当で、演奏者はリラックスしきっていました。余裕すぎてにくいくらい!

前半のプログラムが終了し、15分の休憩。そして後半のスタート。盛大な拍手で迎えられた二人が定位置につきます。

そんな中、事件は起きました(笑)。

ピアニストが、ヴァイオリンを調弦するための、最初に打鍵する音を間違えましたsign03

「H〜♪」

一つとなりの白鍵を弾いてしまいました。弾いた彼女自身がツボにはまってしまったようで、弾いた瞬間は「ウっ」となりながらも、我慢していたのですが、間違えたHに動じず、ネマニャは、

「A〜A〜〜・・・」

とやったので(彼なりのフォローだと思いますが)、これがまた彼女はツボったようです。(※一応分からない人のために→ドイツ語の音名

さぁ、音楽はじめますよ、って言うときに、彼女が笑い出す(笑)。つられて、彼も笑い出す(笑)。とまらんとまらんsmile

必死に堪えて、「よし、やるぞ」みたいな感じになっても、彼女がまた笑い出す(笑)。今度は大笑い。彼は笑いを殺しながら「Excuse me.」と言いつつ、バイオリンで顔を隠すimpact

いやぁ、この演奏者と観客の距離感だからこそ起こったハプニングでした。なんか、そこでちゃんと笑えちゃうのが、すごく素敵だと思いましたw。

そんなハプニングで始まった後半も、音は相変わらず野性的。最後の曲では、もう音で脳天を殴られているような感覚でした。

こういう良い演奏を聴いちゃうといつも思うんだけど、「なんで自分演奏家にならなかったんだろうなぁ」って、まったくもって不謹慎な想いですけど。一つの楽器(事柄)に自分の命を捧げる覚悟はとても格好良いです。

そんな事考える前に生めってことです、中途半端な空白は僕にとってはあんまり成長剤にならないみたいで。どうしても頭でっかちになっちゃう思考回路だから、それが深層心理ではたらく程度の忙しさがあってはじめて、丁度良いのかもしれないなぁって。

snow snow snow

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12日に行われた音楽科定期演奏会のDVDを完成させました。DVDケースまで作ったのは久しぶり。このとき以来、もう2年経ってるんだね。2年前は今の1/5の値段でDVDつくってました。どんだけサービス精神旺盛だったんだろう笑。♪音大生ブログRankingに投票!

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